大麻の合法化は必要ないと思うけど、偏見に満ちた認識もどうかと思う

カルチャー

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またチャゲアスのASKA氏がシャブで逮捕されましたね。
少し前には、益戸育江(高樹沙耶)氏の大麻問題、もうちょっと前には脱法ドラッグといった、薬物汚染なるニュースが珍しくなくなりました。

ひとまず日本という国家の中で生活していくのであれば、法律に違反すると罰せられるのだから、ルールの中で生活することが大前提となります。

ただ、それらの事象をとりまく事柄に『?』と思うことが多々あるので、今回書きたいと思います。

 

視聴者を煽動するようなメディアの報道にうんざりする

つい数日前も、どっかの地方の山林で大麻を栽培していた人が逮捕されたとニュースで報道されていました。

ちょうど晩飯どきだったので、それとなくテレビを見ていたのですが、その報道のされ方が飲酒運転のひき逃げ事件と同レベル、もしくはそれ以上に悪い人みたいな演出にされていて、また『?』となっていました。

 

番組の中で妙なBGMを挟んできたり、明らかに実際よりイメージが悪く映るようなカメラの撮り方、恐怖心を煽るようなイメージ映像の挿入。。

『おいおい、、サリンの精製じゃなくて、たかだか大麻だろ?』

僕は飲酒運転のひき逃げが10だとしたら、大麻の所持なんて1にも満たないレベルだと思っています。

あとメディアの映像の編集ね。

(逮捕された)彼らとは面識も無いし、挨拶もしたことが無い。夜中に奇声を上げていた。

とか近隣住民のコメントシーンを流せば、効果テキメンって感じですよね。
とにかく彼らは非常識な犯罪者だ!』って視聴者に印象付けられるし。

本当に彼らがすべての人たちとのコミュニケーションを放棄して、異常な行動ばかりとっていたかどうかなんて、正しい情報は視聴者にはわかりません。
奇声を上げるなんて、僕のご近所さんでもあることですよ。

(別に大麻を合法化せよ!なんて言ってませんよ。反論があるなら最後まで見てね。)

 

大麻とドラッグの違いについての誤った認識

映画『トレイン・スポッティング』や『パルプフィクション』でもドラッグに言及するシーンが登場し、もれなく最悪な結末を迎えているのですが、まず言いたいことは両作品ともに描写されているものは、ヘロインです。

大麻とヘロインは全く異なるもので、簡単に大別すると、自生しているもの or 人間が手を加えて危険な物質に変えているもの、といった差があります。

 

ヘロインは元々ケシの実から精製された物質です。
そして、ヘロインは強力な鎮痛・鎮静作用のあるモルヒネ(末期がん患者等に最後の痛み止めとして投薬されることが多い)よりも、さらに強力な麻薬とされています。

果たして近所のおばちゃんは、この違いを理解しているかい?

 

日本で大麻が禁止になった背景

そもそも日本で大麻が禁止されるようになったのは、第二次世界大戦後、アメリカのGHQによる勧告からです。

第二次世界大戦後、1946年(昭和21年)1月22日、連合軍最高司令部からの日本政府に対する麻薬統制に関する指令を受け、麻薬取締規則を制定した。

〜中略〜

他の麻薬関連法と比較して「本法には目的規定がない」と言われるが、昭和23年当時はまだ目的規定の設けられていない法律も多い。

大麻取締法(Wikipedia)より

制定の背景に明確な理由は無いようですが、まぁ国の生産性や国民の風紀などを保つためと考えるのが妥当かもしれませんね。

大麻を取り締まる、大麻取締法。
そして、大麻とは大別して、麻薬を取り締まる法律は下記があります。
これだけ区別されてるなんて知らなかったなぁ。

  • 覚せい剤取締法
  • あへん法
  • 麻薬及び向精神薬取締法

 

これらについて今回は話題から逸れますし、調べるのも面倒なので割愛します。

ちなみに様々なドラッグに関する内容は、中島らもさんの著書『アマニタ・パンセリナ』が面白く分かります。

大麻はもちろん、覚醒剤やLSD、幻覚サボテンなどドラッグのオンパレードに関する情報がおもしろく書かれています。
こないだ、市立図書館に置いてあったのを見て、笑ってしまいましたがw

 

話を戻しますが、僕は大麻合法化を擁護する気はサラサラありません。
ただ、誤った認識で必要以上に差別的な扱いを受ける風潮に対してうんざりしています。

それは、僕がこれまでにいろんな外国を旅して、自分の目でリアルな現状を見てきたことを根拠としています。

百聞は一見にしかず。

 

大麻の取り扱いには比較的寛容な国もある

大麻の合法化がアメリカの一部の州で進んでいますが、世界的に有名な国はオランダです。
オランダは一部の条件はあるものの、大麻の所持・吸引が基本的に合法化されている国です。

僕は一度オランダを旅行したことがありますが、アムステルダムでは普通にそこらじゅうに『コーヒーショップ』と呼ばれる、大麻を販売するバーのようなお店がたっくさんあります。

スーツをパリッと着て会社勤めをしているサラリーマンや、スーパーに夕食を買いに行く人々たちが普通に行き交うエリアにも、コーヒーショップは存在します。
(ちなみに売春合法エリアもとても近い)

 

オランダでは大麻販売が国営産業となっており、年間数億円の収益源となっています。
その背景には、ドラッグがマフィアを繁栄させるための資金源となることを防ぐことなどが挙げられます。

こういう風に書くと、『ほら、マフィアが手を出すくらいだからやっぱり悪いものなんだ!』って思う方もいるかもしれませんが、合法化してもさほど問題が無いと判断したから合法化されたんじゃね。と。
逆に禁止するから高値が付いて、マフィアがのさばるんだと思います。

 

コーヒーショップには、極端な犯罪者のようなガラの悪い兄ちゃんたちがたむろしている訳でもありません。

普通のスウェットにジーパンを履いた気の良さそうなオッチャンが、一服点けているといった風情です。

シガーバーって感じなのかな。
とにかく実際にその環境を見ていると、ほんと日常の生活の1コマって感じでした。

 

病院で処方されるマリファナについて

僕はアメリカへ旅行したことが無いので直接は知りませんが、近年、大麻合法化となる州が増加していることと、友達伝いに聞いた話しでは実際にメディカルクリニックのようなところで、大麻が処方されているとのことです。

そこではうつ病や関節炎や緑内障といった様々な症状を抱える人たちが、病状の緩和を求めて指定のクリニックにやって来るとのことです。

そして、そこで処方されている大麻は『医療大麻』と呼ばれています。

 

医療大麻は根拠が無い

一見、薬効性が認められたかのような言い回しですが、日本のどこかの大学教授がおっしゃっるには、この『医療大麻』と呼ばれるものに、明確な定義は無いそうです。

吸引してから疾患が劇的に改善された、といったケースもあるようですが、そうでない患者もいるようです。
そこはあくまで医療ですから、なんとなく、フィーリングで効くの!は通用しません。

精神面にも作用する大麻は、いわばお酒と同じように『合う人・合わない人』が出てきます。
これはもちろん一般的な薬でもあり得ることですが。

 

ただ、本当に効果があるのであれば、大麻の主な成分であるTHC等を抽出した錠剤なんかを作れば良い訳で、わざわざ生の大麻を乾燥させて着火吸引する必要は無いのですね。

タバコより害が無いとか言われますが、燃焼させて吸引するのだから多分にタールを取り込む形になります。
ちなみに僕は結構タバコを吸いますが、最近歯の裏側が茶色になってきているので、ボチボチやめないとな、、てへ。

あと、本当に薬効成分が認められて、良薬となれば製薬会社も黙っていないはずですよね。
その新薬を持って病院いって、先生先生、何卒何卒、接待接待、キャバクラキャバクラ、えへへへへーっ、、、ってイメージ悪くてすみません。。

 

ま、酒飲んで暴れたり泣き出したりする人がいるように、少なくとも精神面に作用するものだから、オールオッケー!ってのは無理があるんでない?と。

今の段階では医療品ではない。
あくまでただの嗜好品。
そう思います。

 

仮に日本で合法化したら?

これだけ永きに渡ってネガティブなイメージを、教育機関やメディア等から与えられているのだから、仮に合法化されても使用者は周囲から白い目で見られると思います。

根本的に日本は村社会と言われるように、右に倣えをしておかなければ直ぐに叩かれる風潮にあります。
これは嘆いても仕方が無い。

きゃりーぱみゅぱみゅくらい突き抜けていけるほんの一握りだけが、ようやく周囲に迎え入れてもらえるだけで、大半は村八分に遭うのがオチです。

彼女だって無名の頃は(あるいは今だって)、きっと少なくない差別的な目線を受けていたのでは?

その風土が嫌だ!というのであれば、ニューヨークなどの人種のるつぼへと移住するしかないですよね。
あそこならホワイトもブラックもイエローも入り混じって存在しているから、一介のアジア人がマリファナを吸っていたところで、さして気にされないでしょう。

ま、レディー・ガガも大麻にまつわる問題で軽い悶着があったようなので、世界レベルで見ても、少なくとも好意的に見ていない人が多いということになりますが。。

 

タトゥーと同じようにそもそも文化が根付いていない

話は少し変わりますが、以前長野県に旅行した時に、ええ感じの外観を持った昔ながらの銭湯があって、ひとっ風呂浴びていた時のこと。

そこは観光向けではなく、あくまでローカルの人たちが行くような銭湯だったのですが、70、80歳くらいの爺ちゃんたちが、のんびりと湯船の中でくつろぎながら『あそこの畑はどうだ』とかいった世間話をしていたりして、『あぁなんか平和だなぁ』と僕もほっこりさせてもらっていました。

 

と、そこへ金髪色黒ギャル男の集団5〜6人がドヤドヤと入ってきたのですが、彼らはもれなく全員身体に目立つレベルでタトゥーが入っていました。

明らかに恐い。
その集団を目にした爺ちゃんたちは、会話をやめて静かになりました。

僕はタトゥーに関しても否定的な見解は持っていませんが、彼らは風呂の中で大声でガラの悪い言葉で喋ったり、水しぶきが上がるような行動を見せたりと、とにかくマナーが悪い。

自分たちがどう見えているかを少しでも考える想像力があれば、そんな行動にはならないと思うんだけどね。
ゆっくり風呂に浸かってりゃいいじゃん、って感じです。

 

その爺ちゃんたちも『何か恐い感じの人たちだったけど、喋ってみたら良い子たちだったね』みたいなケースが増えていけば、次第と偏見も少なくなるんだろうな、と思いますがね。

つまり、周囲を怖がらせる・不安にさせる要素が少しでもあれば、反発されてしかりと思います。

だから、大麻も合法化・一般認知させたいのなら、一般人以上にデリケートな対応で接する自負がなければ厳しいと思う。

ま、どのみちこの10年20年じゃ厳しいかもしれないですね。
世代がグルっと周って、ごっそり価値観が変わらないと難しいと思う。

 

まとめ

結論として僕は大麻を悪いものと思いませんが、2択となれば日本での合法化には反対です。
どうしても吸いたいのなら、アメリカなりオランダなりに行けば良いと思う。

簡単に言うと、自分が大麻を吸っていて、家族なり友人なり職場の人なりにそれを告げた時、その人たちを不安がらせないようにできるのか?ってこと。

つまり大麻が与える直接的な影響ではなくて、日本というシステムの中での認識のされ方にも問題があるってこと。
一応の規制はすべきですが、だからといって極端に悪く描かれ過ぎ。

 

しかし、完全に合法化となると、大勢に与える影響を考えると結局やるべきじゃない。
一部の人はモラルをもって付き合うことができるのだと思いますけどね。

ただ、『自分はしっかりコントロールできる』と言っても、じゃあ成人式で暴れるようなヤンキーたちが悪ノリして、周囲に迷惑をかけるかもしれないことまで考えてるの?ってなるとやっぱり難しい。

 

欧米化が進み、いろんな文化や価値観が理解されることは良いことと思いますが、1つのパートの特定の部分のみを、事実とずれた偏った捉え方をするから、変なことが起こってしまうんだと思う。

価値観の多様化と、難しい世の中ですね。

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